シュタインズ・ゲートα世界線とβ世界戦についてです。
まゆしぃの死が確定しているのがα世界線というのは分かるのですが、β世界線はどういう世界線なのかがよく分かりません。
STEINS;GATEは、一見“パラレルワールドの話”に見えます。
ただ、作中で描かれているのは、単純に複数の世界が横に並んでいるイメージとは少し異なるのです。
そこでこの記事では、シュタゲの「世界線」の意味を整理しながら、α・β・シュタインズゲート世界線の違い、本編の流れ、Dメールやタイムリープによる変動要因など、順番に解説します。
尚、この記事は少しネタバレありです。
これから本編を初めて見る人は、この点だけ注意して読み進めてください。
"STEINS;GATE"
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シュタインズ・ゲートの「世界線」の意味
シュタゲの世界線は、まず「いま観測されている現実」がどの歴史の流れにあるか、と考えると分かりやすくなります。
作中では、岡部たちがDメールやタイムリープに関わった結果、出来事が変化していきます。
岡部たちは、偶然生み出してしまった“過去へ電子メールを送れる発明品”によって、世界規模の事件へ巻き込まれていくのです。
さらに、物語の後半では「世界線変動の先に…」という言い方で、過去改変を繰り返してもなお、同じ悲劇へ寄っていく構図が示されています。
パラレルワールドとは少し違う
シュタゲの世界線はよくある、
「別の宇宙が同時に横並びで存在している」
とは考えない方が良さそうです。
なぜなら、作中で重要なのは、いま自分たちがいる世界線がどこなのかであって、同時に全部の世界が並列で見えているわけではないからです。
しかもシュタゲは世界線単体ではなく、アトラクタフィールドや収束についても語られます。
ここを抜いて「パラレルワールド」とすると、反対に物語のロジックが複雑になってしまいます。
アトラクタフィールドと収束をセットで考えると理解しやすい
アトラクタフィールドとは、2036年における時間の解釈および、その解釈に基づいた世界線の集まりのことで、「世界線収束範囲」とも呼ばれます。
さらに、
- 岡部たちがいるα世界線 → アトラクタフィールドα
- ダイバージェンスが1%を超えたところにあるβ世界線 → アトラクタフィールドβ
と、言い換えられるとされています。
要するに、世界線は単独でバラバラに存在しているというより、
- 似た結末へ寄っていく世界線群がある
- そのまとまりをアトラクタフィールドと呼ぶ
- その中では細部が違っても、大きな結果は収束しやすい
このような見方になります。
よってシュタゲの世界線は、「分岐する歴史」と「収束する運命」がセットになっている作品だと考えられます。
シュタインズ・ゲートの世界線・全体像
まず、シュタゲ全体の前提として、重要なのは以下の3つの世界線が存在することです。
- α世界線
- β世界線
- シュタインズゲート世界線
すでに述べた通り、αとβはアトラクタフィールドで、そして岡部たちが目指すシュタインズゲートが、アトラクタフィールドの干渉を受けない唯一の世界線です。
それぞれをざっくり説明すると、次のような違いがあります。
α世界線:まゆりの死と、SERNによるディストピア未来へつながる世界
β世界線:紅莉栖の死と、第三次世界大戦へつながる世界
シュタインズゲート世界線:αとβの大きな悲劇を回避した、岡部が目指した到達点
α世界線・β世界線・シュタインズゲート世界線の違い
では、この3つの世界線の違いを解説します。
α世界線:「まゆりの死」と「SERNの支配」に収束しやすい世界線
本編中盤の大きな山場は、岡部が何度やり直しても、まゆりの死を避けきれないことでした。
原作公式ページでも、「どれだけ過去を変えても、まゆりは何度も何度も、俺の目の前で息絶えた」とあり、ここに“収束”の恐ろしさがよく出ています。
さらに、SERNへのハッキングやDメールの影響で、岡部たちがSERNに狙われる流れへと進みます。
このことから、α世界線はまゆりの死と、SERNのディストピアに引っ張られる世界線として考えられます。
β世界線:「紅莉栖の死」と「第三次世界大戦」につながる世界線
β世界線の可能性は、アニメ23話で起こります。
作中で鈴羽が、
この世界線の未来では第三次世界大戦が勃発する。その回避のためには、2010年7月28日に死んだ牧瀬紅莉栖を救い、シュタインズゲートを目指さなければならない。
と岡部に警告します。
また、STEINS;GATE 0では、岡部が紅莉栖を救えなかった未来をβ世界線と記しています。
つまりβ世界線は、紅莉栖を救えなかった先にある物語として読み取れます。
シュタインズゲート世界線:「唯一の到達点」として描かれ
シュタインズゲートは、アトラクタフィールドαとβの狭間にある、他の世界線の干渉を受けない唯一の世界線です。
そして、すべてが確定していない未知なる世界だともされています。
本作は、「誰か一人を救えば全部解決する」という単純な話ではなく、別の悲劇へと収束してしまう世界構造です。
そのうえで岡部が目指したのが、まゆりも紅莉栖も救いながら、SERNによるディストピアも第三次世界大戦も回避する、αでもβでもない世界線。
だからシュタインズゲート世界線は、単なる「ハッピーエンドの世界」ではなく、岡部が幾度もの失敗と犠牲の先でようやくたどり着いた、奇跡に近い到達点だといえます。
ダイバージェンスとは?世界線変動率の意味
シュタゲでよく出てくるダイバージェンス・メーターは、世界線の違いを数値で表す装置のことです、
公式サイトで、細かな数式や計測理論まで説明されてはいませんが、
「ダイバージェンスが1%を超えたところにあるβ世界線」
という言い方がされており、数値がアトラクタフィールドの違いに関わる目安として機能していることが分かります。
本編においてαとβの違いは、まゆりが死ぬ側なのか、紅莉栖が死ぬ側なのか、という大きな収束の違いとして現れます。
シュタインズゲート世界線の1.048596という数値
『変移空間のオクテット』では、
世界線変動率「1.048596」
2010年の夏、岡部倫太郎が“あの戦い”の果て、到達したシュタインズ・ゲート。
と記されています。
この「1.048596」は、岡部がたどり着いたシュタインズゲート世界線の変動率です。
しかしながら、そこからさらに世界線がずれ、岡部は「1.048728%」の世界へ移動します。
そこでは、IBN5100の影響で世界が“萌え”に支配され、2025年には世界恐慌が起こるという、別のカオスな未来が広がっていました。
参考:変移空間のオクテット公式
本編の世界線の流れを時系列で整理
では、シュタゲのストーリーと世界線の流れを時系列で解説します。
物語のはじまり
1話では、岡部が中鉢博士の講演へ行き、紅莉栖と出会います。
しかしその後、血の海に沈む彼女を目撃し、その経緯をダルへメールします。
すると送信直後に周囲が変わり、秋葉原の人影が消え、ラジ館には人工衛星が落ちていた、という流れが描かれます。
最初のDメールでβからαへ移動する
1話の大きな転換点は、岡部がダルへメールを送る場面です。
公式サイトでも、そのメール送信をきっかけに世界の見え方が変わること、Dメールは“過去へメールを送れる”機能として説明されています。
本編序盤の流れを整理すると以下のようになります。
- 7月28日、紅莉栖が殺害されたと岡部がメールを送る
- その結果、過去改変が起きる
- 岡部はα側の流れへ踏み込んでいく
α世界線では、まゆりを助けようとしても収束に阻まれる
本編中盤の見どころは、岡部がタイムリープを繰り返しながらも、まゆりを助けられないことです。
どれだけ過去を変えても、まゆりが何度も岡部の目の前で息絶えてしまい、ここで変えられない世界線の怖さが一気に具体化します。
岡部は「タイムマシンがあるなら助けられるはずだ」と考えるものの、結果、何度やっても同じ悲劇を迎えます。
シュタゲの世界線は、好きに歴史を書き換えられるのではなく、変えてもなお戻される運命との戦いです。
Dメールの取り消しでαからβへ戻っていく
紅莉栖の仮説として、β世界線へ行くためには、これまでに送ったDメールをすべて取り消していく必要がある、という流れがあります。
ここが本編後半の大事なポイントです。
世界線は一気に“正解ルート”へ飛ぶわけではなく、過去に積み上がった改変を一つずつ戻すことで、ようやく別のアトラクタフィールド側へ近づいていくのです。
最後にオペレーション・スクルドでシュタインズゲートへ到達する
アニメ23話で、第三次世界大戦を回避するには紅莉栖を救い、唯一の世界線“シュタインズゲート”を目指す必要があるとされます。
続く24話では、未来の岡部から示された条件を受けて、岡部は血糊入りのサイリウム・セーバーを使い、紅莉栖を救いながら、死んだように見せる作戦を実行します。
ここを一言で言うなら、オペレーション・スクルドは過去を正面から否定するのではなく、世界をだまして収束をくぐり抜ける作戦です。
決まっている過去を変えようとせず、未来を変えようとするのです。
世界線はなぜ変わった?Dメール・タイムリープ・タイムマシンの違い
シュタゲには、
- Dメール
- タイムリープ
- タイムマシン
と、世界線を変えるものがあります。
以下で詳しく解説します。
Dメールは「過去の事実」を動かす装置
Dメールは電話レンジ(仮)に偶然搭載された機能で、過去へメールを送れるもの。
送れるのはごくわずかなデータで、送信先となる過去にも範囲があります。
元々は、電子レンジに携帯電話を合体させ、遠隔操作を可能にする目的で作られました。
つまりDメールは、短い情報を過去へ送り、その後の行動や結果を変えてしまう装置です。
世界線が動くのは、このDメールの影響が大きいのです。
タイムリープは「記憶だけを過去へ送る」方法
一方、タイムリープは、紅莉栖の脳科学研究を応用し、記憶データを圧縮してDメールで送り、過去へ記憶を移す仕組みです。
また、電話レンジ(仮)が開発される前には遡れないこと、過去の自分の身体かつ携帯を持っている時点までに限られると、公式で明記されています。
この2つの大きな違いは次のようになります。
- Dメールは過去の出来事に干渉する
- タイムリープは過去の自分へ記憶を渡してやり直す
タイムマシンは未来からの物理的介入を可能にする
本編終盤で決定的なのは、鈴羽のタイムマシンによって、岡部が2010年7月28日へ跳べることです。
23話では鈴羽がラジ館屋上に現れ、24話では残り1往復ぶんの燃料で、最後のタイムトラベルに挑む流れが描かれています。
つまり、
- Dメールは短い情報の送信
- タイムリープは記憶の送り直し
- タイムマシンは人物そのものの移動
このような違いがあります。
劇場版「STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」とSTEINS;GATE 0はどの世界線の話?
では、アニメに続く作品、劇場版「STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」とSTEINS;GATE 0(ゼロ)はどの世界線になるのか。
以下で解説します。
STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴは「本編トゥルーエンドのその後」
劇場版は、本編トゥルーエンドの“その後”に起こる事件を、完全新作として描かれています。
そのため劇場版は、シュタインズゲート世界線到達後の後日談です。
TVアニメ本編の先にある、新規エピソードとして見るといいでしょう。
STEINS;GATE 0は「救えなかったβ世界線」の物語
シュタゲには「第23話」が2種類存在します。
本編本来の23話のあとに24話が続くのですが、23話にはβ(境界面上のミッシングリンク)があり、STEINS;GATE 0はそのβ世界線の続編。
公式サイトにも、『STEINS;GATE』の正統続編。これは、救えなかった『未来』の物語。と、はっきりと記されています。
STEINS;GATE 0は、紅莉栖が死亡した世界線が舞台となっています。
まとめ
STEINS;GATEの世界線は、名前だけ並べると複雑に見えますが、流れで追うと整理しやすくなります。
まず押さえたいのは、シュタゲの世界線は単純なパラレルワールドではなく、いま観測されている1本の歴史があり、その背後に別の可能性があるという見方に近いことです。
そして、その世界線はバラバラに存在しているのではなく、アトラクタフィールドという大きなまとまりの中で、似た結末へ収束しやすい構造になっています。
本編を理解するうえで重要なのは、次の3つです。
- α世界線
まゆりの死と、SERNによるディストピアへ収束しやすい世界線 - β世界線
紅莉栖の死と、第三次世界大戦へつながる世界線 - シュタインズゲート世界線
αとβの大きな悲劇を回避した、岡部がたどり着いた特別な到達点
よかったらこのポイントを押さえたうえで、アニメ、劇場版のシュタゲを見て楽しんでください。
"STEINS;GATE"
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