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Fateの元ネタ、原作まとめ。原点:魔界転生や英霊の原典を解説

「Fateアニメの元ネタになったゲームってなんですか?スマホでもありますか?」

「fateシリーズのキャラクターは実際に実在したのですか?」

「fateの英霊たちの元ネタを読みたいです。おすすめは何ですか?」

Fateシリーズのアニメや映画を見た人は、そもそも元ネタは何なのか気になるようです。

そこでこの記事では、Fate/stay nightの元ネタについて、作品の内容や設定に触れながら詳しく解説します。



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Fateの元ネタは何か?

結論から述べると、Fateの元ネタは作品そのものと、登場するサーヴァント(英霊)の元ネタがあります。

Fateシリーズの出発点は、TYPE-MOON(※1)が2004年に発売したビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night』です。

初期のWindows版は成人向け作品として発売され、その後、全年齢版やアニメ、スマホゲーム『Fate/Grand Order』(以下FGO)などへ展開していきました。

そしてFate/stay nightは、山田風太郎氏の小説『魔界転生(まかいてんしょう)が根源とされています。

またセイバー、ギルガメッシュ、クー・フーリン、カルナ、ヘラクレスといったサーヴァントたちには、それぞれ歴史・神話・伝説・文学などの元ネタがあります。

つまり、次のようになります。

  • 作品の元ネタ(原作):2004年発売のゲーム『Fate/stay night』
  • 作品構造の着想源:山田風太郎『魔界転生』
  • サーヴァントの元ネタ:歴史・神話・文学・伝承・Fate独自設定

Fateの元ネタで混乱しやすいのは、原作・原典・史実・Fate独自設定が、すべて“元ネタ”という言葉でまとめられていることに起因しています。

※1 TYPE MOONとは

TYPE-MOON(タイプムーン)は、日本のクリエイタープロダクション・有限会社ノーツのゲームブランド。またその前身にあたる、2000年から2003年にかけて活動していた同人サークルです。


Fateの元ネタ、原点を整理

Fateシリーズの原作は、基本的には*2004年発売の『Fate/stay night』です。

この作品は、衛宮士郎という少年が「聖杯戦争」に巻き込まれ、セイバーをはじめとする英霊たちと関わっていくビジュアルノベルです。

物語には、

  • Fate(セイバールート)
  • Unlimited Blade Works(凛ルート)
  • Heaven’s Feel(桜ルート)

という3つの大きなルートがあり、選択によって描かれるヒロインやテーマが変わります。 


Fate/stay nightのヒストリー

Fate/stay nightの生みの親は、奈須きのこ氏と武内崇氏です。

Fate/stay nightは、奈須きのこ氏がシナリオ、武内崇氏がビジュアルを担った、TYPE-MOON作品として広まりました。

そしてFateは、日本の小説家山田風太郎による小説「魔界転生」から影響を受けてできた作品です。

『Fate』はもともと、『魔界転生』のオマージュですし。学生時代に自分が『魔界転生』をやりたくて書いた恥ずかしい小説を、相棒の武内が覚えていて、「あれをゲームにしよう」と言って出来上がったのが『Fate/stay night』なんです。

引用:電ファミニコゲーマ「寺田P×奈須きのこ:対談」より

また、元々主人公のセイバーは男性だったのですが、Fate/stay nightが作られる過程で女性になったと、漫画のFate/Prototype Tribute Phantasmにて語られています。

Fateのヒストリーを深掘りたい方は、読んでみるといいかもしれません。


サーヴァントの元ネタは、歴史・神話・文学・Fateオリジナル

Fateのサーヴァントの元ネタは、大きく分けると次の4種類です。

  1. 歴史上の人物
  2. 神話・伝説の人物
  3. 文学作品の人物
  4. Fate独自の存在


歴史上の人物が元ネタのサーヴァント

まず、歴史上の人物が元ネタになっているサーヴァント。

  • ジル・ド・レ(百年戦争期フランスの貴人・軍人)
  • ハサン・サッバーハ(イスラム教派生ニザール派の開祖。)
  • イスカンダル(ギリシア語での通称はアレクサンドロス大王)
  • ジャンヌ・ダルク(15世紀フランス王国の軍人)

この辺りは、「歴史に実在した」とされる人です。

ただし、Fateでは史実そのままではなく、伝承や後世のイメージ、作品独自の設定が重ねられることもあります。

たとえば、サッバーハの元ネタとされるハサン・サッバーフは、11世紀〜13世紀末までニザール派の拠点アラムートを中心に活動した人物で、暗殺教団のイメージとも結びついています。 


神話・伝説が元ネタのサーヴァント

ギルガメッシュ、アーサー王、クー・フーリン、カルナ、ヘラクレスなどは、「神話・叙事詩・伝説」から来ていると考えられます。

この辺は実在したかどうか曖昧な位置にあります。

たとえばギルガメッシュは、古代ウルクの王をもとにした歴史的な核があると考えられていますが、叙事詩で語られる内容は神話的要素を多く含みます。 

アーサー王も、そのほとんどが民間伝承や創作によるものであり、同時代の資料に登場しないことから、実在したかは不透明なままです。


文学作品が元ネタのサーヴァント

巌窟王エドモン・ダンテスのように、「文学作品」の登場人物が元ネタになっているケースもあります。

エドモン・ダンテスは、アレクサンドル・デュマ・ペールの小説『モンテ・クリスト伯(邦題:巌窟王)』に登場する人物です。

『モンテ・クリスト伯』は1844年から1846年にかけて連載されました。

Fateでは歴史上の人物の中でも、彼のようにな文学史における人物も登場しているのです。


Fateオリジナルのサーヴァント

実はすべてのサーヴァントに、現実の歴史や神話上の元ネタがあるわけではありません。

たとえばアーチャーのようにFate作品内の設定から生まれたり、殺生院キアラのように、Fateシリーズ側のキャラクターとして成立している存在もあります。

以上の通り、Fateの元ネタは史実に限らず、原典、文学由来、Fate独自のものがあります。


主要サーヴァントの元ネタ早見表

主要サーヴァントの元ネタを整理すると次のようになります。

サーヴァント主な元ネタ分類注意点
アルトリア/セイバーアーサー王伝説、円卓物語伝説・中世文学アーサー王伝説をもとに、Fateでは女性の王として再解釈されています。史実そのものではありません。
ギルガメッシュ『ギルガメシュ叙事詩』、ウルク王伝承神話・叙事詩・歴史核あり歴史上の王をもとにした可能性はありますが、叙事詩の内容は神話的要素が強いです。
クー・フーリンアイルランド神話、アルスター物語群神話・伝承実在人物というより、ケルト系伝承に登場する英雄として見るのが自然です。
カルナ『マハーバーラタ』インド叙事詩インド叙事詩に登場する悲劇的英雄。Fateでは「施しの英雄」としての側面が強調されています。
ヘラクレスギリシャ神話神話十二の功業で知られる英雄。Fateではバーサーカーとして、強靭さや不死性に近い要素が強調されています。
ジル・ド・レ百年戦争期のフランス貴族・軍人史実・伝承実在人物ですが、Fateではジャンヌとの関係や青髭的イメージも重ねて描かれています。
ハサン・サッバーハニザール派、暗殺教団、山の翁伝承史実・伝承・Fate独自実在のハサン・サッバーハはいますが、Fateの「歴代ハサン」設定は独自色が強いです。
巌窟王/エドモン・ダンテスデュマ『モンテ・クリスト伯』文学史実人物ではなく、小説の登場人物が元ネタです。
マシュ『Fate/Grand Order』、ギャラハッド伝承Fate独自+円卓伝説マシュ本人はFGOオリジナルですが、サーヴァント設定には円卓の騎士ギャラハッドが関係します。

この表から言えることは、「元ネタがある = 史実そのまま」ではないことです。

あくまでもFateのサーヴァントは、原典を素材にしたキャラクターである程度に留めた方が良いと考えられます。


アーチャーとは何者?他のサーヴァントとの違い

アーチャー(エミヤ)の正体は、未来の衛宮士郎と考えられます。

衛宮士郎はとある世界線の未来において、死ぬ運命にあった人々を救うために世界の意思(抑止力)と契約します。

その後、英霊となったのがアーチャー「エミヤ」です。

作中では、遠坂凛が召喚した弓兵クラスのサーヴァントとして登場します。


アーチャー(エミヤ)が特殊な理由

Fateのサーヴァントは、多くの場合、神話・歴史・文学に元ネタがあります。

しかし、アーチャー(エミヤ)にはそれが見受けられないのです。

サーヴァント元ネタ分類
セイバーアーサー王伝説伝説・中世文学
ランサークー・フーリンアイルランド神話・伝承
バーサーカーヘラクレスギリシャ神話
ギルガメッシュギルガメシュ叙事詩神話・叙事詩
アーチャー(エミヤ)衛宮士郎Fate独自設定

このようにアーチャーは、Fateの中でも特出した「作品内の人物が英霊になったサーヴァント」です。


アーチャー(エミヤ)はなぜ士郎を否定するのか

アーチャー(エミヤ)が士郎を否定する理由は、士郎の理想の結末を知っているからです。

だからこそ、士郎の「正義の味方になりたい」という考えを強く否定します。

士郎は、幼いころに大火災から救われた経験と、衛宮切嗣の影響から「誰かを助けたい」と願うようになりました。

アーチャーも同じ理想を持っていましたが、その理想を追い続けた結果、世界と契約し、死後は守護者として戦い続ける存在になります。

しかし、守護者としての役割は、彼が思い描いた救済とは違い、自分の理想に絶望していきます。

かつての自分と同じ理想を追う士郎を見ることで、

 「その先には自分と同じ破滅がある」

ことを知っている故に士郎を否定するのです。


UBW 20話のシーン

Fate/stay night [Unlimited Blade Works]の第20話において、エミヤが衛宮士郎に発した言葉、

「おい、その先は地獄だぞ」

は、Fate史上に残る名台詞のひとつです。


エミヤは衛宮士郎の正義の味方を諦めさせた上で(心を折らせる)、衛宮士郎を殺めようとします。

そうすることで、

「自分が消えることができるかもしれない」というエミヤの想いと、「エミヤのようにはならない(正義の味方を貫く)」という士郎の想い

これらが交差する、とても感動的なシーンがあります。

このシーンは本当に泣けますので、まだ見ていない方はぜひ見てみてください。

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なお、「Fate/stay nightとUnlimited Blade Worksがよく分からない…」という方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

Fate/stay nightとUnlimited Blade Worksの違い。ゲームやアニメ、映画をまとめて整理

続きを見る


英霊たちの元ネタを探るなら何を読むべき?おすすめの書籍

Fateに登場する英霊たちの元ネタを探る場合、いきなり難しい原典に進むより、まずは現代語訳や入門書から入ると理解しやすいです。

特に神話・叙事詩系は複数の伝承があるため、参考のひとつとして、Fateとの違いを比べてみてください。

英雄名参考書籍
ギルガメッシュ矢島文夫『ギルガメシュ叙事詩』
アーサー王夏目漱石『薤露行』、トマス・マロリー『アーサー王の死』
クー・フーリンローズマリーサトクリフ『炎の戦士クーフリン/黄金の戦士フィン・マックール』
カルナ・アルジュナ山際素男訳『マハーバーラタ』
ヘラクレスアポロドーロス『ギリシア神話』
ハサンバーナード・ルイス『暗殺教団』
ジャンヌ・ダルク藤本ひとみ『ジャンヌ・ダルクの生涯』
エドモン・ダンテス(巌窟王)アレクサンドル・デュマ『モンテ・クリスト伯』

まずは、あなたの好きなサーヴァントの元ネタからチェックしてみるといいですよ。


Fateの元ネタに関するよくある質問

Fateは元々何なのですか?
『Fate/stay night』は、2004年に発売された成人向けPCビジュアルノベルです。その後、『Fate/stay night [Réalta Nua]』が発売され、現在ではアニメや漫画などがあります。
FGOから入っても元ネタは分かりますか?
分かりますが、FGOだけですべてを理解するのは難しいです。FGOはサーヴァント数が多く、歴史・神話・文学・Fate独自設定がかなり広く混ざっています。Fateシリーズ全体の原点を知るなら『Fate/stay night』がおすすめです。
真サーヴァントと偽サーヴァントは元ネタが違うのですか?
元ネタの違いというより、作品内の聖杯戦争や召喚システムの違いとして見ると分かりやすいです。
Fateの元ネタを知るとネタバレになりますか?
一部はネタバレに近くなることがあります。たとえば、サーヴァントの真名や宝具の由来は、Fate作品内では重要な情報として扱われる場合があります。原典を先に知ることで、キャラの正体や展開を予想できてしまうかもしれません。


まとめ

Fate自体の元ネタは、2004年に発売されたゲーム『Fate/stay night』です。

そしてサーヴァントは、歴史・神話・伝説・文学をもとにしながら、Fate独自の設定で再解釈されています。

Fate/stay nightは『魔界転生』の影響を受けて生まれた作品であり、そこからアニメ、映画、漫画などへ広がっています。

ぜひ、様々なFate作品を楽しんでみてくださいね。

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