「どの作品が正史でどこからパラレル?」
「超やGTって時系列的にどのへん?」
ドラゴンボールは、漫画・アニメ・映画(劇場版)があり、多くの物語が存在しています。
- タイムマシンで分岐した未来
- アニメ独自の続編
- 劇場版のストーリー…
と、なかなか分かりにくいものです。
そこで本記事では、作中描写や公式サイトの情報を参考に、ドラゴンボールの世界線(パラレル)と、全体の時系列をできるだけシンプルに解説します。
この記事でわかること
- 「世界線(パラレル)」って結局どういう意味?
- 原作/アニメ/映画がどの時系列・どの世界線に属するか
- 未来トランクス絡みでどこが分岐点なのか
- 「超」「GT」「DAIMA」「劇場版」をどう捉えると混乱しないか
- 最後に全体を俯瞰できる一覧(年表風)
ドラゴンボールに複数の「世界線」がある理由
ドラゴンボールの世界線がややこしい最大の原因は、
「タイムマシンで過去に干渉すると、新しい未来が別に生まれる」
という設定が物語上あることです。
ざっくり言うと、
- 未来から誰かが過去へ行く
- 過去が変わる
- でも元の未来は消えずに残る
- 変わった結果の未来が別の世界線として派生する
という構造です。
作中では、トランクスがタイムマシンで時代を行き来し、物語が枝分かれしていく要因になっています。
タイムマシン自体や、時間移動が大きなテーマとして扱われることも、公式側で繰り返し言及されています。
まずはここから:フリーザ編までの「単一時間軸」
ドラゴンボール〜ドラゴンボールZのフリーザ撃破までは、基本的に一つの時間軸で進みます。
- サイヤ人編
- ナメック星/フリーザ編
この範囲は、タイムトラベルによる歴史改変がまだ起きていないので、世界線の分岐も発生していません。
人造人間・セル編で世界線が分岐する(最大の転換点)
世界線が初めて本格的に枝分かれするのが、人造人間・セル編です。
物語のポイントを押さえると、
- 未来からトランクスが来る
- トランクスが現れたことで「悟空たちの現在世界」が別の未来へ進むルートになる
- 一方で「トランクスが元いた未来世界」はそのまま残る
- さらにセルが別の未来から来たことで もう一つ別の未来世界線が絡む
つまりこの時点で、
- メイン世界線(現在)
- 未来トランクス世界線(荒廃した未来)
- セルが来た未来世界線
このように、複数の時間軸が並行して存在する構造になったと考えられます。
魔人ブウ編〜原作最終回までは「メイン世界線で完結」
セル編の後、魔人ブウ編はメイン世界線上で進みます。
悟空たちがブウを倒して地球に平和が戻る流れで、いったん物語は完結します。
▶︎ポイント
- タイムマシン絡みの新たな分岐は起きない
- 原作最終回(10年後、ウーブ登場)へ繋がる一本線
なのでここまでは、
「セル編で枝分かれした未来は別として、現在側の正史は1本」
という整理で問題なさそうです。
ブウ編後の空白期間:DAIMAと超の位置づけ
さて、ここが1番混乱しやすい所です。
ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)とドラゴンボール超(スーパー)、それぞれ分けて解説します。
ドラゴンボールDAIMAについて
公式サイトでは、
小さくされた悟空たちが、大魔界を舞台に新たな冒険をする完全新作シリーズ。
と説明されています。
多くの媒体やファンの間では、「魔人ブウ編後の世界」が舞台と考えられています。
ただし、DAIMAのストーリー全体が、どこまで既存の“超”と繋がりがあるかは、今後の描写次第という点もあります。
現時点では、
「ブウ編直後のメイン世界線で起きた出来事を描く」
と捉えるのが一番自然だと考えられます。
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ドラゴンボール超について(ブウ編後〜原作最終回まで)
ドラゴンボール超は、
ブウ撃破後〜原作最終回(10年後)までの間を埋める続編。
として展開しており、劇場版『神と神』の時期設定も原作最終回前であることが明記されています。
このため、
- DAIMA:ブウ編直後側の物語(と考えられる)
- 超:ブウ編後の空白期間をさらに進めた物語
という、同じメインの世界線上の別時期として理解しておくと、混乱しなくて済みそうです。
また、アニメ独自の続編「GT」は、別世界線(パラレル)として考えるのが一般的で、『GT』はZアニメの“その後”として作られた完全アニメオリジナル続編。
よって、原作や超の設定とは繋がらない部分が多いです。
なので、
「GTはZアニメの続きのif(別未来)世界線」
という整理が、いちばん広く受け入れられている見方だと思います。
(※公式が“正史”として統合したわけではないため、パラレル扱いが妥当、という視点があります。)
超の未来トランクス編で、さらに世界線が増える
ドラゴンボール『超』の未来トランクス編(ゴクウブラック/ザマス編)は、セル編よりさらに複雑な分岐が起きたエピソードだと言われます。
▶︎ポイント
- トランクスが未来と現在を何度も往復
- 歴史干渉が連続する
- 作中で時の指輪の複数存在が描写され 「並行世界がいくつもある」ことが示唆される
よってここは、
「少なくとも複数の未来世界線が、同時に存在する構造になっている」
このように考えられます。
劇場版は『どの時期の映画か』で世界線が違う
映画は本編と時系列の整合が取りづらい作品が多く、シリーズ全体を理解するうえで「どの系統の映画なのか」を押さえておくと混乱しにくいです。
【旧Z劇場版(90年代中心)】
- 本編と矛盾する点が多い。
- そのため if寄りのパラレル作品 とみなされることが多い。
【新作劇場版(『神と神』以降)】
- 基本的に超世界線(メイン正史側)の一部 として扱われる。
- 『神と神』の時期設定が、原作最終回前に位置づくことが公式で示されている
よって劇場版は、
「旧作映画 = パラレル寄り/新作映画 = 超の正史ライン寄り」
こうすることで、全体の時系列が追いやすくなると思います。
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【全体俯瞰】ドラゴンボールの時系列・世界線一覧
以下はここまでを踏まえた、『迷った時用の全体図』です。
A. メイン世界線(正史の中心)
- DB
- DBZ:サイヤ人編〜フリーザ編
- DBZ:人造人間・セル編(※ここで未来分岐)
- DBZ:魔人ブウ編
- DAIMA(ブウ直後の出来事と考えられる)
- DB超 +新作劇場版(神と神/復活のF/ブロリー/スーパーヒーロー等)
- 原作最終回(10年後、ウーブ登場)
B. タイムトラベル由来の派生世界線
- 未来トランクス世界線(Zセル編の未来)
- セルが来た未来世界線
- 超・未来トランクス編で派生した複数の未来世界線
C. アニメ独自未来
- DBGT世界線(Zアニメの“その後”のif未来)
D. 劇場版の立ち位置
- 旧Z映画:パラレル寄りのif世界線が多い
- 新作映画:超世界線の正史側に内包される傾向
ドラゴンボールの世界線まとめ
現状の作中設定・公式説明・一般的な整理を踏まえると、
- 正史の幹は「原作〜Zブウ編〜(DAIMA/超の空白期)〜原作最終回」
- 分岐の根本原因はタイムマシン(トランクス/セル)
- GTと旧劇場版は“本編とは別のif世界線”として楽しむ
- DAIMAはブウ直後のメイン世界線上の物語と考えられ、超と完全に別ルートだと断定はできない
このように整理すると、ドラゴンボールシリーズ全体がかなりスッキリ見えてくると思います。