まどかマギカ
叛逆の物語の世界観 時間軸 設定を教えてください。
あれはアニメ本編の後のどういった世界なのでしょう
うまく理解できません
魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)の物語には、「世界線」と呼ばれる複数の時間軸(タイムライン)が存在します。
主人公のひとり、暁美ほむらが時間を遡る能力を使った結果、ストーリーは何度ももしも別の展開を辿る世界が描かれており、その仕組みは少し複雑です。
そこでこの記事では、まどマギの世界線・時間軸における疑問や、混乱しやすいポイントをわかりやすく解説します。
公式設定や作中描写を元に、本編、劇場版、さらにスピンオフ作品のパラレルワールドまで整理していきます。
ぜひ最後までお読みいただき、まどマギの世界観への理解を深めてみてください。
※本記事はネタバレありです。
暁美ほむらの「時間遡行」は同じ時間の繰り返し?それとも平行世界?
まず押さえておきたいのが、暁美ほむらの時間遡行(タイムリープ・トラベル)によって生じる世界線についてです。
劇中でほむらは何度も過去に戻ってまどかを救おうとしますが、この「時間を巻き戻す」能力の正体は単なる過去改変ではなく、別の平行世界(パラレルワールド)への移動だと解釈されています。
つまり、ほむらが過去に戻るたびに新たな時間軸が生まれ、元の世界は元の世界でそのまま存続しているのです。
実際、作中でインキュベーターのキュゥべえは、
同じ理由と目的で、
何度も時間を遡るうちに、
君は幾つもの並行世界を、
螺旋状に束ねてしまったんだろう――
鹿目まどかの存在を中心軸にしてね
※魔法少女まどか☆マギカ 第11話「最後に残った道しるべ」より
と説明しています。
要するに、まどかに因果が集中してしまい、とんでもない素質(才能)を持つ魔法少女になってしまった、というわけです。
ポイント
ほむらの時間遡行は過去への介入というより「別の並行世界へ移動する能力」です。
同じ時間をやり直すたびに新しい世界線が生まれ、前の世界線は消えずに残存します。
そのため、各世界での出来事の“因果”がすべて集まり、まどかの運命に重くのしかかったと考えられます。
この設定により、「ほむらは時間を巻き戻す度に、まどかを強力な魔法少女( = 放っておけば最悪の魔女)にする素質を与えてしまった」という因果のジレンマが物語の鍵となっています。
よって、同じ時間を単純に繰り返しているわけではなく、「平行世界へ移動する」ということになります。
本編で描かれた主な世界線まとめ:ループごとの展開
テレビアニメ本編では、ほむらが繰り返してきた複数の時間軸(世界線)の存在が示唆され、第10話「もう誰にも頼らない」でその一部が描かれました。
以下に、本編で確認できる主要な世界線の流れを整理します。
(※正式な名称ではありませんが便宜上番号で示します)
1.最初の時間軸(1周目)
ほむらが時間遡行を始める前の世界です。
この世界では鹿目まどかが物語冒頭から魔法少女になっており、願い事は交通事故に遭った黒猫・エイミーを助けたいというものでした。
巴マミとまどかの二人で「ワルプルギスの夜」と戦いましたが力及ばず、マミは戦死、まどかも敗れてしまったと考えられます。
(※公式ドラマCDでまどかの願いが「猫を助けること」だと明かされています)
まどかを救えなかったほむらは、この時間軸の終わりで契約し、時間遡行の能力を得ます。
2.ほむら初回のループ世界(2周目)
ほむらが初めて時間を巻き戻した世界線です。
この時点では、メガネをかけた引っ込み思案なほむら(通称「メガほむ」)でしたが、自分にも魔法少女として何かできるはずと奮闘します。
マミとまどかに加勢してワルプルギスの夜に挑むものの、経験不足のほむらは足手まといになり、結果的に誰も救えませんでした。
最終的に、まどかが魔女化してしまったとも示唆されます。
ほむらはこの世界でもまどかを救えず、再び過去へ飛びます。
3.予想外の悲劇の世界(3周目)
ほむらが2度目の時間遡行をした世界線です。
この時間軸では佐倉杏子が見滝原中学に現れ、主要キャラクター5人全員が一時は揃います。
しかし、魔法少女の真実(「魔法少女は最終的に魔女になる」運命)を知ったマミが取り乱し、杏子を射殺。
自身もまどかに始末されるという最悪の展開に陥りました。(マミの有名な台詞「みんな死ぬしかないじゃない!」の世界)
残ったほむらとまどかの二人でワルプルギスの夜に挑み、辛くも相討ち、または撃破に持ち込むものの、まどかはその戦いでソウルジェムを濁らせてしまい巨大な魔女へと変貌します。
ほむらは大切なまどかが魔女になった現実に絶望しつつも、彼女の想いを胸に再び時間を遡行しました。
※まどマギの世界では、魔力を使うほどソウルジェムは濁り、穢れが限界に達すると魔女化に至るルールが示されています。
そのため、この周回ではワルプルギス戦での消耗により、まどかが限界に達したと解釈できます。
4.最後のループ直前の世界(4周目)
ほむらが3度目の時間遡行をした世界線です。
もはや誰にも頼らず、単独でまどかを守ろうと決意したほむらは、まどかに魔法少女契約をさせないよう立ち回ります。
ほむらは一人でワルプルギスの夜に挑みますが、どうしても倒しきれません。
追い詰められた状況でまどかが自ら契約して参戦し、ワルプルギスの夜を一撃で撃破しました。
しかし勝利の代償は大きく、まどかは直後に最強の魔女(クリームヒルト・グレートヒェン)へと変貌してしまいます。
ほむらは泣く泣く魔女と化したまどかを止めることができず、この世界も救われないまま終焉を迎えました。
5. 本編の世界(5周目・最終周回)
そして現在進行形で描かれた本編の世界線が、この5回目の時間軸に相当します。
何度もの失敗を経て、ほむらは徹底してインキュベーターの干渉からまどかを守ろうと立ち回りました。
それでも避けられない悲劇(さやかの魔女化など)は起きましたが、最終的にまどか自身が「全ての魔女を生まれる前に消し去りたい」という願いで契約し、ワルプルギスの夜を倒します。
この願いにより、まどかは時空を超越した女神の存在となってしまいますが、その結果として「過去・現在・未来の全宇宙から魔女が消滅する」という奇跡が起きました。
このときまどかは、「円環の理(えんかんのことわり)」と呼ばれる概念そのものになり、自らの存在と引き換えに世界中の魔法少女を救済する道を選んだのです。
以上がテレビシリーズで描かれた主なループ(世界線)の流れです。
作中で明示されているのは最低でも4回程度のループですが、実際には数十回以上も時間遡行を繰り返したとも言われています。(※正確な回数は明かされていません)
いずれにせよ、幾度もの世界線を巡った末に、「円環の理」となったまどかが、すべての時間軸で魔女化の悲劇を消し去り、ひとつの物語に決着をつけました。
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円環の理による世界改変:魔女のいない新しい時間軸
まどかの願いによって、「全ての魔女をこの世から消し去る」奇跡が起きた結果、物語の舞台となる世界そのものが書き換えられました。
テレビシリーズ最終話後(円環の理が成立した後)の世界線では、魔女は生まれなくなります。
その代わり世界には「魔獣」が出現し、魔法少女たちはこの“魔女のいないルール”のもとで戦い続けることになります。
この世界では、改変前に魔女や敵との戦いで命を落とした巴マミや佐倉杏子も健在で、魔法少女として活動を続けています。
そして円環の理により、人々の記憶からは「鹿目まどか」という個人の存在が消えています。
唯一、時間遡行者であるほむらだけが、新世界でもまどかの記憶を保持しており、まどかが円環の理として残したリボンを手に、魔獣との戦いを続けていくことになります。
円環の理とは?
円環の理とは、鹿目まどかが「すべての魔女を生まれる前に消し去りたい」と願って契約した結果、宇宙の法則(因果の仕組み)が書き換えられて成立した概念です。
劇場版『叛逆の物語』の世界線は本編の続き?パラレルワールド?
2013年公開の映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』は、テレビ本編の直接の続編に当たる物語です。
一部のファンからは、
「叛逆の物語はIFの世界線?パラレルワールド?」
という声もありますが、『叛逆』はTVシリーズ最終回後の同じ世界で起きた出来事です。
本編でまどかが世界を改変した直後の時間軸を舞台に、暁美ほむらのその後が描かれています。
では、なぜ「パラレルワールドでは?」という声があるのか?
それは『叛逆の物語』の中で一時的に不思議な世界(見滝原中学校で皆が仲良く過ごす日常世界)が描かれるためです。
劇場版を初めて観た方は混乱しがちですが、作中で明かされる真相を整理すると以下のようになります。
ほむらの魔女結界の中の世界
『叛逆』序盤から中盤にかけて描かれる平和な見滝原の光景は、実はほむらが生み出した偽りの世界です。
テレビ版ラストでまどかが消えた後、ほむらは各地で魔獣と戦い続けましたが、ソウルジェムの濁りが限界に達しそうになります。
改変前では、ソウルジェムが穢れ切るとグリーフシードとなり、やがて孵化して魔女が生まれる流れが示されています。
一方、円環の理が成立した後は、まどかの願いにより「魔女は生まれる前に消し去られる」はずでした。
ところが『叛逆』では、その介入(救済)が届かないように条件が揃えられたことで、ほむらの異常事態につながった。
しかしながら、インキュベーター(キュゥべえ)はほむらから聞いた「魔女」という存在に興味を持ち、「円環の理」の干渉を遮断する特殊フィールド装置で、ほむらのソウルジェムを隔離してしまいます。
その結果、円環の理による介入(救済)が届かない状態のまま、ほむらは魔女化に至り、彼女の内面が反映された結界(テリトリー)の中に見滝原市の“偽物の世界”が構築されたのです。
劇中で暁美ほむらは「結界内の見滝原」でマミや杏子、さらには記憶を封じられたまどか達と過ごしますが、これは魔女化したほむらの「見たかった夢」が形になった世界でした。
現実世界(TV本編からの続き)
『叛逆』終盤で明かされるように、キュゥべえの実験によってほむらの肉体は現実世界の荒野に隔離されており、その間に魂だけが結界内の夢を見ていた状態でした。
物語のクライマックスでは、円環の理の存在であるまどか(アルティメットまどか)が結界内に迎えに来て、ほむらを救おうとします。
しかし、寸前のところで、ほむらがまどかの手を取るのを拒み、なんとまどかから“救済の力”を強引に引き裂いて奪い取ってしまうのです。
この瞬間、ほむらは自らを「悪魔」と称し、円環の理から切り離したまどかの力で、現実世界を書き換えてしまいました。
以上が、『叛逆の物語』で描かれた出来事の真相で、
- ほむらのソウルジェムが限界に近づいたところを、キュゥべえ側の実験で外部から隔離される。
- その影響下で、結界内に「見滝原の偽物の世界」が成立する。
- 円環の理による介入が起こりかけた局面で、ほむらがまどかの力を引き裂き、世界を書き換える。
という流れです。
『叛逆』ラストで示された新たな世界では、鹿目まどかが「神様」にならず普通の中学生として生活している一方、ほむらは人知れずその世界の均衡を保つ「悪魔」として存在しています。
さながら“もう一つの結末”とも言える状態で、物語は幕を閉じました。
補足:劇場版新作の予定
2026年中に、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』という映画が公開される予定です。(2026年2月中に告知予定)
このワルプルギスの廻天は、『叛逆の物語』の直接の続編と公式に位置づけられています。
したがって、現時点で最新の世界線は、ほむらが悪魔となって改変した後の世界であり、次回作ではその続きが描かれる見込みです。
スピンオフ作品や外伝の世界線:マギアレコードはどの時間軸?
まどマギには、テレビ本編および劇場版シリーズ以外にも、外伝的なストーリーが存在します。
その代表作が、スマートフォンゲーム原作のアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』です。
マギアレコード(通称:マギレコ)の物語に登場するまどか達はTVシリーズと同一人物ですが、設定や展開が本編と大きく異なっています。
さて、このマギレコの世界は一体どの時間軸に当たるのでしょうか?
マギレコはパラレルワールド
結論から言うと、マギアレコードの舞台は本編とは別のパラレルワールド(平行世界)です。
本編とは直接繋がらない世界線と考えてよいでしょう。
ゲーム版公式でも、「本編とは異なる時間軸の物語」と明言されており、アニメ版については「ほむらが眼鏡をかけていた時代のループの途中で枝分かれした世界」という位置づけが示唆されています。
要するに、ほむらが時間遡行を繰り返す中で、本編とは別の分岐が生じた世界線だと理解するのが自然です。
実際、マギアレコードのストーリーでは、本来存在しないはずの魔女が依然として出現するなど、本編最終回で書き換えられた世界のルールとは食い違いがあります。
本編との違い
- 見滝原以外の都市「神浜市」が舞台
- 環いろはというオリジナル主人公が登場する
ただし一方で、本編キャラクターの巴マミや鹿目まどか達も物語に関わり、さらにゲーム後半ではほむらが“悪魔”になったことを示唆する描写も登場しました。
そのためファンの間では、
「マギレコの時系列は叛逆後?「それとも叛逆前のループ中?」
と議論がありましたが、公式見解としては「叛逆の直接の後日談(ごじつだん)ではない」という扱いになっています 。
したがって、マギレコは本編とは異なる、パラレルな物語と割り切って楽しむのがよいでしょう。
他のスピンオフ作
なお、まどマギには他にも公式スピンオフ作品があり、それぞれ独立した世界線を持っています。
漫画『魔法少女おりこ☆マギカ』は、ある時間軸で最悪の魔女が誕生する未来を阻止するために、まどか抹殺を企てる魔法少女が登場する物語。
ですが、これもテレビ本編とは異なる並行世界の物語です。
おりこ☆マギカは、ほむらが去った後の世界(ほむらが別世界へ時間遡行した後に残された時間軸)の一つを描いたifストーリーとも言われ、本編では描かれなかったもう一つの可能性を示しています。
また、漫画『かずみ☆マギカ』や『叛逆の物語 後日譚 小説版』なども、基本的には本編とは異なる、パラレルな世界線上の物語として展開します。
最後に、ドラマCD「サニーデイライフ」についても触れておきます。
こちらは、魔法少女まどか☆マギカBD3巻の特典音声ドラマで、「もしも5人の魔法少女が揃って仲良く日常を送っていたら?」という完全なIF設定のコメディです。
したがって、サニーデイライフはどの世界線にも属さないお遊びストーリーであり、公式パラレルワールドの一例と捉えられます。
まとめ
まどマギの世界線は、ほむらの時間遡行で分岐が重なり、最後にまどかの願いで“魔女が生まれる前に消える”ルールへ書き換わるのが大筋です。
改変後の世界を「魔女がいない世界」として整理するなら、代わりに登場する存在は「魔獣」を軸に置くと混乱しにくくなります。
そして『叛逆の物語』では、その改変後の前提を揺るがす出来事として、ほむら側の選択が描かれているのです。
まどマギの世界線が整理できたら、より楽しく感じるはず。
作品の見る順番に関しては、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
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